部位別ケア・顎と首

部位別ケア・顎と首

ニキビができる部位といったら、額や鼻、頬などが一般的です。しかしそれは10代にできる思春期ニキビの場合。大人ニキビの場合は思春期ニキビでは思いつかなかったような部分にも出来たりします。例えば顎。あまりに唐突でそれがニキビということさえ認識できない人もいます。さらに首に出来たりすると、どう治療して良いのかアタフタしてしまう方も。でもこれ、あくまで大人ニキビなのです。大人ニキビのケアと治療が必要になってくるのです。

 

顎首ニキビの原因とは

ニキビは顔にできるものという固定観念がありますが、大人ニキビにおいては顔以外にもできるというケースが多いです。「やはりニキビというからには、アクネ菌が悪さをしているのでしょう?とりあえずアクネ菌除去をすれば良いのでは?」と思われるかもしれませんが、顔ではなく身体にできるニキビの多くはアクネ菌ではなくマラセチア菌というカビの一種が引き起こす「マラセチア毛包炎」ということが多いようです。もっとも、首や顎の場合はそうとも限らず、顔のUゾーンの延長と考えると、大人ニキビの大敵である乾燥が角質層の乾燥まで届いて肌バリア機能が低下したことによる場合も多いのです。ですから、額のニキビのようにセッセとゴシゴシ洗顔法ではなく、適度に刺激せずに洗顔をして、保水と保湿に力を入れる方向になります。

 

顎首ニキビの自分ケア

ニキビも重症になれば速攻皮膚科へ・・・ということになりますが、やはり最初は自分ケアで乗り切りたいところです。でも間違ったケアをすると良くなるどころか悪化してしまうかも、と思うと慎重になってしまいますよね。ここは「ニキビ」と大まかなくくりではなく、大人ニキビとしての自分ケアをしてみましょう。顎首ニキビは大人ニキビの代表格部分です。思春期ニキビと原因そのものが違うので、とにかくゴシゴシ洗顔して皮脂を取り除くというのはNGです。原因が「乾燥」である以上は、肌を守る皮脂はそのままで、清潔にした上での保水や保湿に力を入れたいところなのです。化膿したり悪化していなければ、高価な化粧品ではなくて市販のものでも構わないでしょう。できれば角質層を補ってくれるセラミドを補給できるものが良いかもしれません。セラミドタイプの化粧水を持っていれば、冬場などに乾燥で痒くなった肌にも使えます。角質層へ十分な水分補給をして、保湿して水分をとじこめれば、少々の肌刺激や肌トラブルにも耐えられる肌バリアを手に入れることができます。

 

悪化しつつある場合は

顎首ニキビが悪化しつつある場合はどうしたらよいのか。間違っても化膿している部分を潰して・・・・なんてしてはいけません。悪化してニキビ跡になってしまうと、もしかして治らないかもしれない跡になってしまうかもしれないからです。ここは大人ニキビなので、思春期ニキビのように単純にはいきません。悪化しつつある場合は皮膚科へ行ってみましょう。何かを「塗って治す」というのではなく、肌バリアを弱めたり角栓を発生させる原因になる男性ホルモン過剰分泌を治療するところから始まります。自分の生活習慣においてもホルモンバランスの調整は可能ですが、重症な場合は男性ホルモンを抑制する女性ホルモンを用いた「ホルモン治療」有効になってきます。予防と一緒に治療を続けると効果が見られると言われています。

最近登録された新着のニキビケアコラム

すべてのコラムを見る