ケアの成分・殺菌や抗菌効果成分

ケアの成分・殺菌や抗菌効果成分

ニキビが悪化する要因として、アクネ菌の増殖があります。アクネ菌は元々人間の肌に常在菌として住んでいるのですが、ニキビが出来て皮脂が溜まると、皮脂を好むアクネ菌が多くなりすぎて炎症を起こします。炎症を起こしたニキビは跡になりやすいので、アクネ菌の増殖はぜひ防ぎたいところ。そこでニキビケア化粧品の成分には「殺菌」「抗菌効果成分」というのが入っていることが多いのです。しかし、殺菌抗菌成分は副作用もありますので、自分に合ったものを選び注意して使用しましょう。

 

殺菌抗菌成分の注意点

思春期ニキビは皮脂が過剰に増えて毛穴に詰まってしまい、アクネ菌が増えてしまうところから悪化します。そこで、殺菌効果が強いニキビケア用品が勧められることが多いですね。一方大人ニキビの場合は、身体の免疫力が弱くなっていたり、肌水分や肌バリアが弱くなっていたりします。殺菌抗菌成分は刺激が強い成分もあるので、皮膚自体に大きなダメージを起こすことも考えられます。結果ホルモンバランスを崩したり、肌質が変わってしまたり、思わぬ肌トラブルを招くような副作用があったりします。大人ニキビの場合は、特に注意したい成分なのです。

 

イソプロピルメチルフェノール

殺菌抗菌の働きがとても強く、化粧品の成分表には必ず表示されています。強い殺菌作用のためにアレルギーを起こす場合もあり、過剰に使用することは好ましくありません。一般的な化粧品には防腐剤としても使用されていますが、配合量は0.1以下と決められています。医薬品ならば0.3以下です。一般的な化粧品ならば少量配合で身体に害はありませんが、ニキビ・アクネ菌対策のためのもので多く使用されているものをつけたり体内に入ったりすると、湿疹・吹き出物・めまい・消化不良などの副作用があります。また、アクネ菌への効果が大きい代わりに、肌の感想や炎症を起こす場合もあります。継続して使用する場合は少量であることを確認しましょう。

 

サリチル酸

サリチル酸はドイツ人科学者によって合成された強い酸性の物質です。ここからアスピリンなど解熱鎮痛効果がある薬が生まれます。ピーリング効果もありますが、化粧水に含まれる場合はくすみを改善する目的にも使われます。消炎効果もあるので、アクネ菌対策として殺菌効果目的で使用されたりもします。しかし強い酸性であるため、肌につけた時にヒリヒリする感じがすることが多く、あまり強く感じた場合は使用を中止することも検討が必要です。

 

パラベン

パラベンは防腐剤の目的で化粧品に入っていることが多いですが、強い殺菌作用もあります。アクネ菌対策としてニキビケア用品に含まれていることが多いですね。副作用としてホルモンのバランスを崩してしまうことがあります。毎日使う化粧品には使用を控えたいところです。パラベンの代わりにブチレングリコールを使用すること化粧品もあるので試してみましょう。

 

イオウ

イオウはアクネ菌殺菌の効果があります。ニキビの予防などにも多く使用されてきました。他には角質を柔軟にして毛穴が詰まるのを防ぐ作用があります。メジャーなニキビ治療薬にも使われていて、クレアラシルなど代表的なものもあります。しかし、肌表面を乾燥させてしまったりするので、大人ニキビに使用する場合は肌の保湿や水分補給に気をつけなければいけません。

 

天然の殺菌成分も

天然のものからも殺菌成分は期待できます。ハチミツは昔から薬としても使われて傷口などに塗られてきました。殺菌成分があるからです。他に、メンソールなどに含まれるセイヨウハッカ、オウレン(キンポウゲ科の植物です)なども殺菌消炎作用があります。

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